魔法の弾丸 |
近所で科学療法関係のイベント(学会絡みのもの)があったので、ちょっとだけ顔を出してきました(公式)。化学療法の先駆けとしてのサルバルサンを扱ったものです。 展示は小さいながらも手の凝った模型やパネルが設置されていて、持ち出し覚悟の小さな学会の現状も知っている身としては、「わかりやすけど、この数日のイベントのためにこれを作ったとしたら無駄が多い」かなと(笑。エコロジーとかエコノミーとかよりも、見た目重視ですね。 私は、八光が展示していた腹腔鏡手術の練習機にチャレンジしてみました。うぅむ、利き手はまだしも逆が難しい(汗。教訓として、これは「熟練医を見つけないとアブナイ」と皆が思って帰ったことでしょう。ヴァイオリン初心者なのに、いきなりメンコン弾けと言われるような感じですよ。 リンク先にある「魔法の弾丸 エールリッヒ博士の生涯」とかいう映画も見ました。 この映画の半ばには、ジフテリア向けの新開発の血清を臨床で使用するにつき、「対照実験をするから、(小児)患者の半分だけに注射をするように」と病院長から言い渡されるシーンがあります。劇中では、エールリッヒと開発者のベーリングとは「全ての患者に助かる機会を」と思い全患者への血清接種を強行→患者は助かるわけですが、いきなり臨床応用とは…時代を感じます。 また、19世紀末に、既にこの手の実験の人道性が問われていたというのに、今なおプラセボの問題があるのは…こりゃいったいどういうことなんだい?とかなんとか、鑑賞しつつも疑問を感じてみたり。 学会本体にも興味があったのですが…他の用事との兼ね合いで断念。。。 |
by vla_marie
| 2008-06-08 23:43
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