ユロフスキの『シンデレラ - La Cenerentola』 |
デッド・ラインに間に合わせるため強行軍を続けていた我々でありますが、どうにかこうにか第一関門をクリア。 夕方から仮眠のつもりが朝まで落ちていました…。 結局冬休みでまともに休んだのが12/30-1/1というのも尾を引いていたのかもしれませんが、疲れが抜けません。 そんな休み中に1場ずつ見ていたロッシーニの『シンデレラ』をようやく見終えました(TDKコア)。 前にBSで放送していた時は日本語字幕付きでしたが、DVDの方は日本語解説書は付いているものの字幕は無いようです。 このオペラ、良く知られているペローの『シンデレラ』とは設定がかなり違います。 「ガラスの靴」→「腕輪」とか。 どうせなら、「腕輪」→「手錠」に置き換えた現代演出にしたら、もっと過激な切り口があったかもしれんですが。 シンデレラも、姉や父親の扱いに対して不平不満をぶつけるなど、かなり自己主張するキャラ付け。「不遇に耐え続けて、いつか来る幸福を待っている」というような受動的なシンデレラ像とはちょっと違います。 ええ、もちろん、H2Oの「思い出がいっぱい」の歌詞に出てくるシンデレラのイメージなんかとも違いますね。 とはいえ、現実的・現代的にはむしろこの設定の方が受け入れられ易いのかも。 ピーター・ホールの演出は時代的なのですが、スタイリッシュでキレの良いところが最近の若者には受けそうです。 現代的な芯の強さのあるシンデレラ役のドノーセ、コミカルな演技が光るマニフィコ男爵役のパスクアーレ等、キャラの描き分けが良いからなのかな? 合唱はどうひいき目に聴いても粗く、ステージ上の暗い場面も多いのが難ですか。ただ、上演回数の多い海外では高評価らしいので、こんなものなのかもしれんですが〜。 コレ、そこそこ面白いけど繰り返し見るのはキツいなぁ。 |
by vla_marie
| 2008-01-10 06:57
| CD,DVD
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