『新世界』(M.ヤンソンス指揮/コンセルトヘボウ管弦楽団) |
東京から帰って、コンサートに行ってきました。 スケジュール的にしんどいことがわかっていたので、東京でも仕事を進めていたため時間的に行ってもOKという判断で。咳が出ると迷惑をかけるので強力な咳止め(コデイン)を服用して出向きました。 曲目は以下の通りです。 ベートーヴェン:「エグモント」序曲 ベートーヴェン:交響曲第8番 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 個人的に一番良かったのが「エグモント」。2nd,Vaの前へ前へという推進力のある刻みが好印象でした。引き締まった表現の演奏でした。 ベト8は、先日弾いたこともあって注視していたのですが、妙にロマンティックなポルタメントが入ったりして結構変な演奏でした。 旧配置にして、1st,2ndヴァイオリンの掛け合いを見せていたのは面白かったのですが、どうも当時の奏法や慣習を研究しての配置と言うわけではないようでしたね。音響的効果を狙ってのことだったように思います。というのも、至る所で上述のようなロマンティックな響きを出していましたし、テンポも遅めでした(特に4楽章)。 「新世界」も今年弾いたので色々ポイントを絞って聴いていたのですが、版が違うのか「あれれ?」と思うような音が聞こえてきました。 楽器の並びもモダン配置(ストコフスキー配置)に戻していました。やはりヤンソンスは音響的効果の善し悪しのみで配置を決めているようです(ドヴォルザークの時代も当然に旧配置だったはずなのに…)。 この曲は、遅めでロマンティックな解釈の第2楽章が概ね好評だったようです。 全体的には細かいデフォルメがネチネチと効いていましたが、作品自体がデフォルメを求めるきらいがあることもあって面白い仕上がりになっていたのではないかと思います。 まぁ、ライヴならではの理解しがたい箇所もあったわけで(ノリでやっちゃった?)、例えば第3楽章は開始のテンポが速過ぎたと思ったのか、それとも弾きやすいテンポに落ち着いて行ったのか…主題が帰ってくる部分で前のテンポに復帰できていませんでした。 いかにも不可思議ですが、ただの事故かも。。。 いずれにせよこれだけ巧いオケを生で聴くのは勉強になるし、練習のモチベーションを高めてくれますね(練習している暇がなかなかないんだけどね…)。無理をしても行って良かったです。会場で久々に高校時代の先生&後輩に会えたのもラッキーでした。 |
by vla_marie
| 2006-11-28 02:50
| コンサート
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