終末期医療に関わる倫理問題のアンケート |
昨日(8月4日)付けの読売新聞本紙に、終末期医療について新聞社が独自に実施したアンケート調査の結果が載っています。ここでは、本紙に記載された記事を転載することはできませんので、興味のある方は図書館などで閲覧してみて下さい。 興味深かったのは、まず、人工呼吸器の取り外しよりも、取り付けの時点での倫理的葛藤を抱えている医師が多いことですか。なぜなら、「一旦取り付けた延命治療のための器具は取り外せない」としている医師が結構多かったことです。 また、取り付け・取り外しの決定は現場の医師が主導的に行なっていることが多く、チーム医療に関わるスタッフでの合議や倫理委員会を通しているケースはまだまだ少ないようです。 さらに、アンケートに寄せられた医師の個別的な回答にも興味深いものがいくらかありました。「80歳の脳梗塞患者が来ても、私は手術を行なわない」と明言されていた医師もおられたようですが、実践でも本当にその信念を貫いておられるのでしょうか…。 (もし、患者も患者の家族も治療を望んでいるのに、回復の見込みが無いとか患者のQOLの問題を医師側の独断で判断した結果手術をしない、ということになれば…倫理問題以前に法的にも問題が…) いずれにせよ、現場では法整備やガイドラインを求める声が高まっていることがアンケート結果では示されていました(ガイドラインが望ましいとする声が60%もあったそうです)。反面、「医師の判断で事足りる」としている方も2割程度おられたようです。興味深い…。 これに関しては、医療機関別や医師の年齢別の集計があれば…と思いました。 |
by vla_marie
| 2006-08-05 18:55
| なるほど
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