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くわぁんりんの日記
by vla_marie
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『華氏451』

 今日は本当に暑かったです。意識が何度も飛びそうになりました…。どうやら私にはスタミナが足りないようです!

 さて、以前購入したDVDのレビューでも。『華氏451』というのを買いました。トリュフォー監督の代表作の一つと言って良いんでしょうか?焚書による国家の思想統制の問題を問うた有名な作品。原作はレイ・ブラッドベリ。
 仏米合作ということで仏語音声/字幕を期待して買ってみたが、収録されていなかったのが残念(調べてから買えばよかった…)。



 まずは本作のテーマの焚書について。授業でも学んだことがあるのですが、元々文字を操るのは特権階級の仕事だったわけです。なぜなら、歴史を著述すること、法を定立・執行すること…etc.といった政治権力の源泉となる知識は主として文字によって承継(獲得)されてきたところ、為政者たちはかような知識の格差を利用して自身に有利な統治を行なってきた節があります。とすると、読み書きを独占することは為政者たちの権力保持のためには必用なことだったのです。こうしたことは、別に西欧に限ったことではなく、比較的最近のアジアでも見られます。
 例えば、戦前に朝鮮半島で文字を操っていたのは両班と呼ばれる貴族階級たちで、民衆が(自分たちに反抗するような)要らぬ知恵を付けないように文字に関する知識を独占していた(民衆に教育することを行なわなかった)と言われています。
 とは言え、文字の独占までも行かなくとも焚書と言う手段で、自身に不利益な歴史を抹殺、思想を操作した例としては、中国の文化大革命なんかが『華氏451』のテーマに一番近いのかも知れませんね。

 知識格差が主従関係を決するということは、現代でも散見されます。例えば、公共機関の保有情報と情報公開法との問題や、医療訴訟における医療者側と患者側の情報格差、デジタル・ディバイド、法的リテラシーの格差…etc.などなど。現在では、公共部門と私的部門との間のみならず、私人間での格差が指摘されることが多いような気がします。
 まぁ、そんなことを考えながら見ていました。

 映画の絵の方は、やっぱり古いですねぇ。あ!音楽はバーナード・ハーマンです。そう言えば、ハーマンの映画音楽集かなんかのCDで聴き知っていた音楽を、このDVDでようやくどういう使われ方をしていたのかを見ることができました。これは、一つの収穫だったかな。
by vla_marie | 2006-06-29 09:56 | CD,DVD
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