『医療の値段』 |
寒波が来ているせいか、寒くておなかが痛い…。(仕事になりません) 結城康博『医療の値段-診療報酬と政治』を読む。 複雑で分かりにくい医療の値段の決定プロセスについて、その主体・構造・歴史について概観することができる。内容はかなり中立的な立場から書かれており、ジャーナリストではなく研究者が書いた本だなぁと思わせる(私見を述べている終章は除く)。 結城氏は、「複雑な医療価格決定プロセスの透明性を担保しても、国民がこうした問題について無関心である限り事態は改善され難い」との見解を示している。 その意味で、誰もが手に取りやすい新書で価格を抑えて出版したのは正解なのだろう。 また、同様の本は他にも多くあるが、内容が新しい点で、お薦めできる。 |
by vla_marie
| 2006-02-04 08:31
| 本
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