イアン・ウィルマット、ヒト・クローン胚研究を断念 |
ヘンデルの『メサイア』の初合わせに行ってきましたが、弦合奏だけとは知らずにガイドの書き込みが不十分→見事脱落しました。しかも、集合時間間違えて遅刻するし…。 スコアとパート譜、CDの演奏が一致しないのでかなりめんどくさいです。手元のアーノンクール全曲盤(2度目の英語版)ではカラオケ練習ができないので、抜粋のリヒター盤(2度目の英語版)を帰りに購入。と…これは、解釈が四角四面過ぎて違和感が。上手くいかないものです。 さて、ドリーの産みの親のあの方が、ヒト・クローン胚研究を断念したと報じられております(産経、時事通信、東京新聞)。 生命倫理上の問題がクリアできないから、社会的許容度の高い京大方式(受精卵を毀損しない)に研究を切り替える決断をしたとのこと。 私見ですが、倫理的問題が少ない技術の方が研究資金を集め易いし、そもそもヒト胚よりも皮膚細胞の方が入手し易いということがあるんじゃないかとも思います。 英国はこの分野ではかなり活発に研究を進めて来た感がありまして、クローン研究のアイコンが研究を離脱するというのはさぞや大ニュースに…と思いきや、結構扱いが小さいです(Times)。 それどころではなくて、英国下院では3人の「親」を持つ子を作ることを可能にする技術についての審議が明日から始まるとかで、そっちの方が話題になっています(Independent)。 これは、ミトコンドリア病の患者を救済するためのもので、カップルの卵の核(?)+夫の精子+提供された卵(と正常なミトコンドリア)から胚を作る…という手法らしく、ミトコンドリアには独自のDNAがあるので、3人の「親」を持つという話になります。 実験室では既に行われているものを臨床応用するものらしいですが、2001年のクローン禁止法に抵触すると主張する反対者も居るとか報じられていますね。なんでも、「人造の受精卵の移植を禁じているから、法に抵触するのでは?」とか、「この手技がクローン産生に似ている」とか、そういった反論のようですな。 そう言えば数日前には、米グループが猿のクローン胚からES細胞樹立、との報道もありましたね(CNN)。 これまた、恐ろしく成功率が低いですが。。。 |
by vla_marie
| 2007-11-18 22:06
| なるほど
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