社会保障の国家管理?国家支配? +メモ |
今日は午前中仏語のレッスンでした。 電子辞書を使い始めてから、却って語彙が減ったような気がします。何か、思い出せんのですよ、単語が。 ま、最近はもう、日常の雑談をするばっかりになってますが(ぉぃ。 「この前、期日前投票してきたよ。」と会話が進んだところで選挙の話→年金の話へ。 なんか仏語の論文をちらほら読んでいても思うのですけど、欧州って社会保障とか年金問題に国家が口出し手出しをするのを”良し”と見る見方がかなり強固な感があります。 言い換えれば、「社会保障を国家が独占しているのではないのか?」とかいうラディカルな疑義を打ち立てるリバタリアンな方は、アメリカに比するとかなり少ないです。 日本にもリバタリアンは少ないですが、欧州の国家が国民の健康管理に責任を負うべきとする嗜好は強烈だなーとか思います。 先生は、東欧・中欧での異常気候による熱死者の話題に触れ、「35度以上の気候が3日以上続けば、会社は労働者を1時で帰宅させる。住民にはミネラル・ウォーターが支給される。そういう制度が我が国にはあるんだ。」とか説明されましたが、そもそもそういう制度以前にかような発想は日本人には馴染みが無いのでは? やっぱり国家が国民の健康管理を管理するのは…行き過ぎはマズいと僕は思うのですが、しかし、もう「国が健康にも気を配るべき」というのはかの国ではかなり内面化されているんでしょうね(規律訓育か?)。 古くは公害問題を、最近では生活習慣病や食の安全などを巡って日本でも同様の嗜好が強まっているような印象も持ちますが、さてはてどうなんでしょう? さて、ニュースメモ。 米医薬ベンチャーが進めていた遺伝子治療で患者死亡→治験中止だそうです(毎日)。 遺伝子治療自体リスクかなりフルなので…最近は下火と聴いていましたが?まだまだ結構行われているのですね。 それから、神戸市立病院が乳がん患者48人に対し、同意書を得ないまま、通常とは異なる投薬順での投薬を行う抗がん剤の臨床試験を行った…と報じられています(毎日、読売)。 しかも、以前「同意をとった」として学会発表を行っていたことがすっぱ抜かれています(朝日)。 ポイントは「同意」と「同意書」ですか。 読売記事にもありますが、厚労省の「臨床研究に関する倫理指針」によって、本件のような試験には書面による同意が要されているにも関わらず、口頭の同意しか行った居なかった模様です。 ただ、読売・朝日記事にもあるように、病院側の答弁もコロコロ変わっているので〜、実際のところ(口頭でさえ)同意をとっていたのかどうか疑問が。。。 更に言えば、こうした試験って少なくとも内部の倫理委(IRB)を通す気がするんですが?その際に、同意書があることは確認されなかったのか?しなかったのか?そりゃなんでか?とか色々疑問がありますな。なんとも不可思議。 しかし、最大の疑問は…この問題がどうやって明るみに出たのかということだったりする。 |
by vla_marie
| 2007-07-27 11:49
| フランス語
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