県北にて打ち上げ + 精神障害と労働についての疑問 |
先日は県北にて某学会の内輪の打ち上げでした。 「中国から来られた先生の為にやろう」という趣旨だったはずが、何故か一番楽しんでいたのはいつもの関係者面子だったのがイタイのですが、まぁ、得てしてあることなのかも知れません。 折角、奇麗な風景を見ていただきたかったのに、出発時のゴタゴタで2時間遅れのスタートとなったのも痛かったですね…。 本日は、打ち上げの片付け→某学会の片付けの残り→研究室で入院された方のお見舞い→論文検討会…という感じでした。これから図書館に向かって、自分の研究資料をGetしてくるところです。今日も殆ど勉強が進んでいない。。。 お見舞いに行った時に結構興味深い話題が出ました。 ネタ元は、昨日打ち上げに向かう車の中で留学生と話していた会話から出てきました。 「日本でのバイトは何が儲かった?」と私が聞いたところ、「ビデオデッキの組み立て工場のバイト!」との応えがありました。時給900円位で、留学生を差別しない優しい工場長がかつて居られたそうです。 詳しい話を聞くと、どうもその工場では身体・精神に障害を持った方が多く働かれていたそうです。彼らは工場併設の施設に住んでおり、施設の利用費用(居住・光熱費・食費・介助などの費用などなどの名目)として時給の内800円が引かれ、残り100円が支払われているそうです。 工場なので、稼働率にはバラツキがあると思うのですが…、何故か一律に時給から800円が差し引かれる模様。これって…アリなんでしょうか? もし、彼らが正規雇用の職員として採用されているのであれば、労働基準法に抵触するような気がするのですが? この話を入院中の後輩にしたところ、「労働契約を結んでいないのではないか?」との指摘がありました。その後輩の弟も心の病で施設に入所していたことがあるようなのですが、入所する際に施設内で作業をする契約内容になっているそうです。 どうやら、入所の契約の中に特定の作業をすることが既に織り込まれているらしいのです。 ぇーと、これが所謂「授産施設」ってやつでしょうか?cf.社会福祉法 授産施設での作業は、労働法規の枠外とされます。 例えば労働基準法58条は未成年者の労働契約を、親権者や後見人が本人に代わって行うことを禁じていますけど、これも適用されない…のでしょうね。 こういうのどうなんでしょ。意思能力の有無が疑問視される精神疾患のある者についても、そのような作業を為す内容を含む契約を含む”入所契約”を取り結ぶことって、ある意味では老人ホームへの入居手続きを本人に代わって行うのと同じで許される(cf.身上監護)…とは思います。ただ、一律にそれが許される仕組みになっているとすれば若干疑問があるような気もしなくはないですね。 まぁ、現行法上は例外規定があるとしてセーフなんでしょうけど、いろいろエグイ議論がありそうですね…。誰かこの辺り詳しい方が居れば教えていただきたいです。 |
by vla_marie
| 2006-11-17 19:32
| なるほど
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