臓器売買の報道と反応(修正崩れ |
今日は某所で仕事してきました。 すいません、疲れて眠ってしまったので、次の日記にまとめて書きます。本文の修正も読みにくいですが勘弁してください。 臓器売買事件の報道、全体的には病院での本人確認のありかたに批判が集まっているようですね。 つか、新聞記事を総合して読んでいて思ったのですが… 大手医療法人徳洲会が四国進出の拠点として宇和島徳洲会病院を設立。 →看板医師として万波医師を獲得。 →万波医師の「書面の同意不要」や「倫理委員会より患者との信頼重視」の方針に気を使って倫理委員会の立ち上げを先送り。 と、いう構図があるような気がするのは私だけですか?(病院の収益の6~7割が、腎移植では?と2日に産経が報道していましたよ) 病院側としては「とにかく実績を積んで、地域に浸透したいし、そのためには腕の立つ医師に臍を曲げられて出ていかれてはたまらない、言うこと聞いとけ…」とか考えなかったですよね、まさか。。。((((;゚Д゚)))ガクガク 3日の今日は社説を比較して読みましたが、無難なのは朝日。前日に米本昌平氏率いる化学技術文明研究所の移植法改正案をふまえた記事を書いているだけあります。臓器ドナーの不足が臓器売買の背景にはあるが、そもそも生体間の移植に関する法律がなく、脳死者からの臓器移植を容易にする改正以前に生体間移植にルールが必要…と書いています。正論かと。 前日に粟屋先生のコメントを掲載した毎日はまあまあ良いかと。問題解決には善意に基づく死体ドナーを増やす工夫が必要だが、生体間移植の規制も検討する必要があるとしていました。やや移植拡大トーンがあるけど慎重かな? 読売は米本氏本人からコメントを受けたにも関わらず、いまいち。再発防止策を求めるのと同時に法規制が必要とする主張はまだわかります。ただ、臓器売買の背景にはドナー不足があるのだから、脳死移植を容易にするように国内の可能性を広げるべきとの主張を中心に展開している点が…生体の人体保護には直接言及していない。 産経は謎の文章でした。問題の背景のドナー不足を指摘した上で、生体移植は緊急避難的なものだからガイドラインをしっかり守り、本人確認すべき。また、移植を容易にするように臓器移植法を改正せよとの社説です。一番おかしい…。 なぜなら、記者が生体間移植を緊急避難に例えるのは、脳死よりもより倫理面・安全面での問題があるとの認識からでしょう。 であるならば、生体の方が強制力の無いガイドライン、脳死体が強制力のある臓器移植法ということ自体が既にバランスを逸していることに気付かねばならないかと(論理矛盾では?)。 まぁ、昨日の「H道STATION」でのメイン・キャスターのコメントも的外れだったわけで、産経の社説を書いた人だけがわかっていないわけではないと偉そうにフォローしてみる(何様? 追記:個人的には、臓器が足りないという理由だけで臓器移植を容易にするような法改正には疑問があります。移植医療においてドナーの「善意」を強調するならなおさらで、ドナーの意思確認をキッチリと確認することが反古にされてはならないでしょう。 |
by vla_marie
| 2006-10-03 20:40
| なるほど
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