福本博文『リビング・ウィルと尊厳死』 + 雑記 |
今日は、隣室の先輩が沖縄の方でアカポス・ゲット故に学校を去られるということで、贈り物祭りが開催されておりました。消費しきれなくなった「消えもの」がうちの研究室にも…、2回もお茶をしてしまいましたよ。 個人的には、午前中は仏語のレッスン、午後は資料集めと論文読みでしたが、「全然進んでいないわけではないのでまぁよし」といったところでしょうか…┐(´д`)┌サテハテ そういや、知らない間に、阿部内閣の顔ぶれも決まりましたね。ネチズンに人気の麻生氏は外務大臣留任ですか…、フム。 裏番組で杉浦さんは死刑執行のサインをしないまま退任なのですね! さて、これも結構前に読んだ本ですが、一応メモも兼ねて福本博文『リビング・ウィルと尊厳死』(集英社新書、2002年)の紹介をば。 厚生労働省が終末期医療についてのたたき台を示している昨今、リビング・ウィル(ないしはアドバンスド・ディレクティブ)を巡る議論は一定程度の収束点(ガイドライン化 or 立法化)に向かっていると思われますが、「こうした問題について興味を持っているけれど全体像が掴める本が欲しい」と思っている方にはかなり役立つ一冊ではないかと思います。 2002年刊行ということで、現在の状況から鑑みるに若干の情報の古さはありますが、日本での安楽死事件をはじめ、アメリカやオランダといった他国の状況も基本的に踏まえられていますので、内容的には当時の状況からすれば過不足無いかと思います。その後の情勢については他の本で補っていけば良いのではないかと。 本書は、”著者自身が足で稼いで得た情報を読みやすい文体でまとめあげている”点が特徴的で、学術的なタームへの拘泥等が無い分この領域についての初学者でも容易に読めるものとなっています。 内容としては、特に、第4章以降、「日本での安楽死運動」の展開についての記述が充実しているのがポイントが高いと思います。新書の一般人が読めるものとして、ここまで日本での安楽死運動についての記述が充実しているものは、あまり見かけたことがありません。 尚、「読みやすさ」を重視した構成を採っておられるようなので、脚注などは少なめです。 メモ書き。 25日のワシントン・ポストが、「アメリカのメディケア受給者のうち約300万人が、薬代が全額負担になる「ドーナツの穴」に落ち込む」と報道していたそうです。本家の過去記事は有料契約していないと読めないくさいので、これを報じていた産經新聞にリンクを貼ります(産經)。 日本では、まず考えられないことですね。いやぁ、これは一体どういった経緯でこのような「穴」のある制度設計になったのか…。 追記:明日は図書館に本を返しにいかないとならんのに、まだ「読む」以前に目を通していないものが…。ひぃぃ〜、とりあえず読めるところまで読もう! |
by vla_marie
| 2006-09-26 22:05
| 本
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