国産ES細胞輸出解禁へ |
読売新聞の記事より(記事)。 「輸入は許容しても輸出を認めないのは、”研究のただ乗り”として海外からの批判が高まる」ということで、解禁に向かうようです。ドイツなんかがそういう批判されてましたね。 問題は、「輸出は基礎研究に限り、商業目的の研究は認めない。」という方針。これって貫徹できるものなんでしょうか?ES細胞研究は最終的に人への応用を考えているものが大半だと思います(再生医療など)。提供したES細胞を基に製品を作ることを”商業目的”と狭く定義すれば殆どの研究はOKになるでしょうし、他方で提供したES細胞より得られたデータを基にして製品や治療法を作ることも”商業目的”と広く解すれば、制約がきつすぎるのでわざわざ日本から輸入したいと思う研究機関は余り無いような気がします。もっとも、後者のように解した故に実際にES細胞の輸出が低迷したとしても、日本側としては「輸出を禁じているわけではない」として、”研究のただ乗り”の批判を躱すことは出来るのでしょうけど。(最終更新:24 mai 2006) 23日付けの毎日新聞の記事では、「ES細胞の分配機関を樹立機関とは別に設ける」との内容が報じられていました(記事)。 樹立機関の恣意的に分配が為されないようにするには、必用な措置でしょうね。気になったのは、「京大再生医科研のみに樹立が認められている状況下では、京大への負担がかかるから〜」ということも理由の一つに挙げられていたようですが、樹立機関を増やす考えは当面無いと言うことでしょうか?謎だ…。 |
by vla_marie
| 2006-05-22 12:41
| なるほど
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