アメリカでは人体組織売買がお盛んなようで… |
ここのところ日中暑くて頭が回りません。ただ、この記事を発見した時はびっくりしましたね。5月8日付けの毎日新聞の報道です(記事)。 「19年間で約1万6800家族が、身内の遺体の一部を「盗まれた」と訴訟を起こした」って…、多過ぎですよ! USA Todayの元記事はこっちで、関連記事はこれかな?うーん、数に関しては疑問も無いではないけど、実際に売買されているケースはあるようですね。 人体組織「そのもの」の売買を禁じたところで、「加工費」の徴収が許されれば、そこから利益を上げる抜け道がある事は以前から指摘されてきました。というか、むしろ抜け道を造る事によってバイオ産業の発展に障害が起きないようにするという立法者の意図があったのではないかと思います。 人体組織の売買自体に問題があるのは否定できませんが、患者・遺族⇔処理業者の間では人体由来構成要素の売買を認めず、処理業者⇔研究機関の間では金銭の授受を認めている点は、これ自体様々な問題を孕んでいます(そもそも組織を提供した患者や遺族がバイオ産業の利益を還元されないってのは不公平なんじゃないの?とか)。ただ、理論上は人体組織に関わる一切の金銭の授受を禁止できても、実際は難しいですし、「公正なルールづくり」とか「プロセスの遵守の監視」という点に議論が集約されて行っている感はありますね。日本でも。 ということで、今回の事件で問題になったのは、「患者や親族の同意が無いまま商業利用が為された」、つまり、現行のルールがしっかり守られていないという点にあるのかと思います。 換言すれば、「入手のプロセスをきっちり規制(統制)しろ」ってことでしょうか。 (書きかけ) |
by vla_marie
| 2006-05-09 04:44
| なるほど
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