産科医の減少止まらず |
一昨日は某楽団の新歓の飲み→昨日はその楽団の強化練習でした。昨日から湿気が酷くて暑いのが難点です。集中力続かない!楽器の調子は、この湿気の割には悪くないだけに残念。チャイコフスキーは、やっぱりテンポが上がって来るとコードを意識して弾けないところが多々…。練習量が絶対的に足りないのかも。。。 さて、昨今の産科医減少に関して、5月4日付けの読売新聞が簡潔にまとめた記事を掲載していました(記事)。 「勤務が過酷」+「訴訟が多い」というのが、産科医減少の2大要因のようですね。 前者に関しては、従来産科医が外科と同等の体力を必用とすることから男性医師が多かったことから明らかでしょう。何時始まって、何時終わるか分からない分娩に立ち会う訳ですから…そりゃ体力無いとやってられません。最近は「女医に見てもらいたい」という妊婦が増えたことなどから、女性の産科医が増加しているという噂も聴きますが、全体としては減少傾向のようですね。 後者に関しては、産科医を対象とした保険は、保険料が他科と桁一つ違うという話も聴いたことがあります。また、(一般的な)健康保険は、妊婦は加入できないところも珍しくありません。妊娠前なら当然加入できます。 医療技術の発達によって、事故の発生率が減ったとは言え、「懐胎・分娩がリスクを孕んでいる」ということは明らかでしょう。この点、妊婦にストレスを与えないためか、あまり報道され無い気がするのですよ。むしろ、妊娠にはリスクが伴うってことは学校の保健体育などの授業でも取り上げられていなかったような…(少なくとも私の受けた教育では)。もうちょっと、こうした影の部分も知っておいた方が良いと思うんですよね。 例えば、「代理母」問題などについて、学部生などに聴いてみるとあんまりこの点を考慮しない方が多い気がします。妊娠のリスクを過小評価してるのか、マスコミが報じる成功例に影響されるのか…。 翻って、産科医減少の影響としては、産科としての医療サービスが提供できなくなった地域が出てきたことがあるようです。一例として毎日新聞の記事を参照されてください(記事)。 医療者側としては、産科医が居ないのに診療して事故が起きたら訴訟ものだし、診療を拒否したらしたで問題として取り上げられるし…、大変ですね。根本的には産科医の不足が解決しないとこの問題はどうにもならないのだと思いますが、従来のように点数配分の変更だけで産科医が増えるのかどうかと言えば、かなり難しいのではないかと思います。 |
by vla_marie
| 2006-05-08 01:52
| なるほど
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