ヒトクローン胚に必用不可欠な卵の入手先について |
15日付けの毎日新聞の報道が詳しいかな(記事)?文部科学省科学技術・学術審議会は14日、患者家族からの卵の入手を例外的に可能とする方針を打ち出したそうです。 元々、こうした家族からの提供に関しては、①関係者の女性に過大な期待がかかること、②人間の道具化に繋がるという点で慎重論が唱えられてきました。整理すると、①は女性の自己決定をミス・リードさせないと言う点と女性の健康の保護という2つに分けられると思いますし(さらには、負担のジェンダー不均衡という点もあるか)、②の点は人体資源化問題の領域でしょうか? 今回の作業部会では、「自発的に提供したい患者がいる」との前提の下、卵提供に道を開く方向で調整が進められることになったということです。サクッと言えば、卵提供者自身の自己決定に対して、法律(あるいはガイドライン)によってその道を閉ざすのが妥当かどうかという問題について、「一律に規制するのは妥当ではない」との判断を下したということですね。 韓国の黄教授のケースを参考にしたそうですが、かの国のケースでは提供者に謝礼が払われていた点などからして②の点で大きな問題がありました。また、研究者からの提供に関しては女性研究者の研究室内でのパワー・バランスから生じた卵提供への課題の期待が報じられていたと記憶しています。 具体的な提供の要件などはこれから決めるようですが、どの程度厳しいものになるのか?また、その仮定でどんな議論が交わされるかについては興味のあるところです。しかし…、議事録がまだ2月の段階のものまでしか準備できて無いじゃないか!ヽ(`Д´)ノ相変わらず、更新が遅過ぎます。 |
by vla_marie
| 2006-04-18 02:52
| なるほど
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