仏蘭西と移民と観光産業と(ぉぃ |
HDDレコに残された番組を引き続き視聴、2003年にベルギーの記者がまとめたフランスの移民問題に関するドキュメンタリー番組を見ました。 フランスでは建前の上での平等とは裏腹に、移民への差別は根強いようですな(『移民社会フランスの課題』)。 ベルギーの刑務所の生活が紹介されていましたが、これは…酷いですね。①貧困で絶望→(②一部は犯罪に走る→③酷い刑務所の生活(ナレーションが「安い労働力として囚人を使っている」と解説していたが…ほんとか?)→)④職業訓練校へ(貧困のため大学に進め無いケースが多いようだ)→⑤単純労働=低賃金→⑥貧困…以下繰り返し、という格差社会の固定化があるようですね。 まぁ、この辺りは、山田昌弘先生の唱える『希望格差社会』が、そのまま例証されているようなもんだなぁ…、と思い出しながら見ていました。 また、リヨンでの観光用地図に郊外の街が載っていないという話もなかなか考えさせられました。遥か向こうのモンブランは載っているのに、郊外の街が載っていないのは、移民・貧困層の住む郊外の街を隠したいのでは…とイスラム教徒が解説していましたね。なかなか同化しようとしない移民に対して生粋のフランス人もいらだちを持っているようです。 ちなみに、地図に、あまり外の人に見せたくない情報を載せないというのは良くあることだと思いますね。以前、オスロで観光地図に駅の裏側が載ってないことに気づき、実際に脚を向けてみると…移民街だった!なんてことがありました。世の中奇麗な事ばっかりじゃないって、大人になれば分かっている筈なのに…、みんな夢を見ていたいのでしょうかね?┐(゚〜゚)┌納得いきませぬ。 追記:4日、フランスでは、「初期雇用契約」(CPE)を巡って大規模デモが生じたようです。この件については各所で報じられている通り、背景には雇用問題が深く絡んでいます。毎日新聞の記事は、日本語で読めるものとして結構充実していたので参考にリンクを貼っておきますね(記事)。 |
by vla_marie
| 2006-04-04 05:15
| なるほど
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