中国で臓器移植法策定の模様 |
毎日新聞がこの問題を報じていました(記事)。 「提供者(ドナー)の身分が不透明で、大半が死刑囚ともいわれている。」と書かれていますが、この問題については以前から批判が大きいところですね。理由は大雑把に言えば、「死刑囚のおかれた特殊な環境で、十分なインフォームドコンセントを得られるか」という点にあります。さらに驚くべきことには、臓器売買がビジネスとしてある程度成り立っていることを伺わせる医師のコメント…えらいドライですね。 この中国の臓器移植問題については、岡山大学の粟屋剛教授が先駆的な研究をされてきました(著作情報を追加修正予定)。 中国の死刑囚からの臓器提供というのは「どうせ死刑囚の体なんだし、世の人の役に立つなら臓器抜いてしまえ」という発想でしょうかね。ここにはいくつか問題がある訳ですが、思いつくものを書き挙げてみれば。 ①死刑囚にはインフォームドコンセントがきっちり為されているのか?→囚人には弁護士とかの相談相手もおらず、係員が説明するだけのようです。だめでしょー。 ②死刑囚の死刑執行が、移植医療の需要に応じて為されている疑いがある。→昔、これについては話を聴いた記憶があるのですが、うろ覚え(スマン)。 ③臓器代としてではないが、一部の金銭(礼金?)の支払いがあるらしい。→死刑囚の遺族に対してとかはまだしも、賄賂の横行する国らしいので…病院⇔死刑囚収容施設⇔裁判所あたりもゴニョゴニョなのかもしれない。 なんか、大分この問題について忘れているようですよ、自分。まぁ、思い出したら修正・追加してみます。 |
by vla_marie
| 2006-03-14 00:10
| なるほど
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