養子縁組を伴う臓器売買事件摘発(追記 |
22日、暴力団組員の関わる臓器売買事件が摘発されました(47News(23日)、47News(24日)、毎日(23日)、毎日(23日)、毎日(24日)、47News(25日))。しかも、医師がレシピエントで依頼者。 報道によれば、(偽装)養子縁組を行い病院の倫理委を通過、宇和島徳洲会病院の万波医師の執刀で移植を受けたとあります(産経(24日)、読売(24日)、東京新聞(24日))。 問題の堀内医師は、ドナー組員との関係については不審点がないとする報告書を弁護士に作成させていた(毎日(26日)、毎日(26日))、またドナー組員の住民票も縁組と同時に移していた(東京新聞(25日))などと、この臓器売買移植に計画性があったことが次々に報じられています。 宇和島徳洲会病院はドナーの術後検診を行っていなかったことも明らかとなりましたし(産経(25日))、堀内医師自身が自分で移植計画を進めていたことも次々明らかになっています(47News(26日))。 ちなみに、ドナーとなった男性は2月から行方不明だそうですが(読売(24日))、生きているのでしょうか…。 もともと生体間移植の親等制限は、こうした臓器売買等を懸念して行われてきたわけですが、養子縁組という手で回避されました。今後、1).やっぱり、親等制限は意味がない、となるのか、むしろ2).より厳しく養子縁組のケースは認めない方向になるのか。後者だろうなぁ。 追記:27日、堀内医師の妻が執刀医に対して移植のために(組員と)養子縁組をしたことを話していた、と報じられています。しかし、宇和島徳洲会病院の執刀医は、そうした経緯は知らされていないと話しているとのことです(産経、朝日、毎日)。 また、東京での第1回目の移植トライのときには、病院側が不審に思ってたとも(毎日)。 |
by vla_marie
| 2011-06-26 23:07
| なるほど
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