WHO、渡航移植自粛指針案を採択+ほか |
新型インフルのおかげで延び延びになっていたこの件ですが、21日、まず委員会の方で指針案が採択→同日総会でも採択された模様です(読売、朝日)。 本家の方で見当たらないので、報道記事を頼りに見てみるに…、渡航移植を制限する理由は大きく2つあると考えて良いのでしょうか。1).国内のドナーが移植を受ける機会を奪う、2).臓器売買の危険(そのために移植要臓器のトレーサビリティを確保する必要性がある)ということ? ほか、生体間移植に関するルール作りを求める内容が含まれているようです。 もちろん、この指針には法的拘束力はありませんが、現場への影響は少なからずあるでしょう。 一方、19日にはEUの方でも、域内の臓器移植に関するルールの変更が、欧州議会の方で採択されています(euractiv)。 こちらは日本ではまだあまり報じられていないようですが、WHOの方針と同じく、移植は善意かつ無償で行われる原則を確認した上で、臓器売買の禁止を求める内容となっているようです。 そして、域内の患者が移植医療にアクセスできるように、各国が整備を進めることが決められた…と報道からは読みとれます。 なお、国内では7月から改正臓器移植法が全面的に施行されますが、啓発団体がアンケートを行った結果、7割の人が改正内容を知らないという結果が出たそうです(47News)。 以下、別件のメモです。 ロイターに記事があがっていましたが、「環境に優しい」埋葬法として、フリーズドライ葬が注目されているそうです(ロイター)。 日本でも流行りますかね…。もともと、日本では墓地の土地不足の関係で、法律によって火葬が推進されたという背景がありまして…意外にお上が決めたらそれなりに流行るのかも。 |
by vla_marie
| 2010-05-22 03:11
| なるほど
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