赤ちゃんポスト3年目(追記:09年度利用は15件) |
慈恵病院の赤ちゃんポストが3年目を迎えたということで、同病院が記者会見を開きました(読売、西日本新聞、時事)。 同システムには倫理的・法的・社会的に色々疑問が残るところですが、開設した当事者サイドはやって良かったと思っているということです。(最終更新:25 mai 2010) 記者会見で、同病院の理事長は、望まない妊娠をした女性への公的なフォローを求めています(西日本新聞)。 相談を一病院で引き受けるのはいっぱいいっぱいだと。 ただ、行政には既に窓口がありますし、ましてや慈恵病院のWeb頁にもその連絡先が明記されています(ココ)。 しかし、病院側に相談が集中するというのはどういうことなのでしょうか? 私が思うに、おそらく、自治体の窓口では「赤ちゃんポスト」の積極的利用は勧められないだろうから、当該ポストの利用を希望して相談に望むユーザーは、(自治体よりも)病院側に優先的に連絡を取っているのではないかと。仮にそうだとすれば、これを解決するには、そもそも自治体側が積極的に同ポストの利用を計っていく方針で、(言い方は悪いですが)一民間病院の路線に沿った形で相談業務をすべきということになりそうです。しかし、自治体としては、ましてや国は、それは流石にできんような気がしますよ。 5月25日に、慈恵病院が09年度の利用状況を公表しましたので、こちらのエントリーに追記します(毎日、朝日、読売)。 同病院が設置されている熊本県内から、利用が無いというのは、なかなか興味深いです。 |
by vla_marie
| 2010-05-11 03:42
| なるほど
|
<< 『フランスにおける脱宗教性の歴... | 17歳で無戸籍(やや修正 >> |