学会@横浜 |
この土日は、主として臓器移植関係の演題を聴きに横浜へ。 しかし、2日目に、会場へのバスを乗り間違えるというポカをやらかす始末。そして、iPhoneの地図アプリに助けられるという…。 とはいえ、脳神経倫理学のパイオニアJ.モレノ氏の講演には間に合いました。(参考)。内容的には、発表済みの論考の縮約+最新情報のコメントというもので、初学者向きの解説という趣き。 続く、中山太郎講演はA案成立の背景を語るもので、1).解散を控えた政治的状況、2).衆参の連携が大きかったとの談でした。この講演の後の演題・討議は1).脳死は一律に人の死か、2).摘出要件の変更(Opt-Outの導入)の2点に絞って行われましたが、意見が分かれたのは6条2項の文言。 今回の改正で6条2項の文言を変更したことについて、脳死が一律に人の死とされたと解する立場と、そうとは言えない(一律に脳死=人の死ではない)という立場があると。会場でもその点で、「いったい立法者はどっちのつもりなんだよ?」という疑問がぶつけられたわけですが…明確な回答は無かったように思います。 思うに、そもそも移植法が一般的な死の判定基準を決定する法律ではないので、後者の立場が妥当でしょう。ちなみに、中山氏はこの文言の変更や、福島発言を巡っては、あまりこういう言葉の変更による大きな変化は無かったのではないか、とお考えのようでしたが…。 新規性のある話題はそう多くありませんでしたが、移植医の方から実情が聴けたのは収穫。 ちなみに、今回からA先生のお弟子さんも学会に参戦したのですが…重鎮の先生方にスゴくモテていました(笑。 |
by vla_marie
| 2009-11-16 22:13
| なるほど
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