『脳死移植』 |
昔々NHKの番組で(1994年、脳死問題が話題になっていた頃)、自分の知りたい情報が報道されていたとA先生に聞いたわけです。→しかし、NHKオンデマンドはWinのみにしか対応していない有様。 これ何とかならないのかなぁ、どうせMSの技術を使うにせよSilverlightにしてくれれば良いのに。 そこで、当時NHK出版から出ていた本(bk1)を探してきました。流石に、かなり日焼けしています。1992年刊。 結論としては、自分の得たかった情報は載っていませんでした。 以下気になったところだけ、メモ。 当時は有名だったのでしょうが、今では(一般人には)忘れ去られていると思しき情報は2点。 1).台湾での死刑囚からの臓器摘出の話(p.72-)、及び、2).旧東独の医師によるいわゆる「シャリテ病院事件」の話(p.89-)ですか。 前者は(お察しの通り)、死刑囚からの臓器摘出に当たっては、同意の任意性の問題が指摘されるところです。本書では、宣教師が臓器移植を進めていたケースが紹介されています。 後者は『シュピーゲル』誌で1991年にすっぱ抜かれたスキャンダルで、病院医師らが患者のカルテを偽造して人体実験や(本人の同意も家族の承諾も無い)臓器摘出をしていたとか…そういう事件です。 これほどまでして臓器をかき集めたい・移植を実施したいのは、患者救済のためだけでしょうか?無理をしても臓器を獲得したいその背景には、経済的誘因があるのではないかと以前から言われているのですが、そこのところは流石に取材できていないようです>NHK。 何故それをしない…。 |
by vla_marie
| 2009-08-19 22:39
| 本
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