臓器移植法改正案(A案)、衆院可決(参院でE案提出と |
もうさっきからこのニュースばかり報道されていますが、本日(18日)衆院でA案が賛成263表で可決されました(産経1、産経2、毎日1、毎日2、朝日1、朝日2、読売)。 麻生総理はA案に反対票を投じたとのこと(毎日)。他議員の行動もわかっています(産経、読売)。強力な多数派工作が奏をこうした形になりました(産経)。(最終更新:19 juin 2009) 毎日記事に、「衆院法制局によると、臓器移植法は臓器移植の手続きについて定めた法律で、その手続き以外に法律の効力は及ばない。このため、移植につながらない脳死判定による死亡宣告は法律上ありえないという。」という記述。結局、「一律に脳死」といってもそれが臓器移植の場合だけということになるようです。 現場は相当混乱しそうです。実際、現行法のときもトラブルがあって、指針を改訂したりしたと記憶。 参議院での審議がどう動くのかわかりませんが、仮に通過しても、施行規則や脳死判定をどうするのとか、まだまだやることは多いです。 6歳未満の脳死判定は、現行の施行規則では行なわないことになっていますので、その基準をどうするのか。 また、親族への優先提供権については公平性との関係で以前から議論がありまして、厚生労働委員会で取り上げられていましたが「親族」の範囲をどうするのかも施行規則に投げるということになっていたハズです。臓器摘出に同意を与える人と当該親族が同一人物である場合も、アリにするのでしょうか? ちなみに、臓器移植については、アメリカで高額のデポジットを吹っかける病院のことが報道されていました(読売)。4億って…。 追記:19日夜、ニュースで参議院にE案が提出されると報じられました。内容は現行法ベースで「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」設置が追加される様子です。(" target="_blank">産経)実質審議入りは30日からの模様です。 現行法も、参議院の修正で脳死判定の要件が変更(追加)されたのですが、そのときは「修正案」という形で通っています。今回は…。 臓器移植法についての本日(19日)の各紙社説は、読売、日経、産経がA案支持、朝日、毎日が慎重論でした(CB)。 ちなみに、こちらの地方紙には柳田邦男が慎重論の立場から記事が出ていましたし、A先生のコメントも(予想通り)載っていましたよ。 |
by vla_marie
| 2009-06-18 22:54
| なるほど
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