臓器移植法案、第4案の続報 |
28日に衆議院厚生労働小委員会が開かれ、臓器移植法改正についての論点整理が行われました(朝日、読売)。結局、積極派と慎重派との両論併記になった模様。 衆院厚生労働小委員会自民・民主理事による第4案については、既報の通り「年齢制限撤廃」+「脳死の定義は現行法」で提出されるとのことです(毎日(28日)、毎日(29日)、日経)。 要するに15歳以上は今まで通り、15歳未満は本人同意は必要でなく家族の同意と第三者機関の審査で臓器摘出可能というものらしいです。 この第4案が15歳未満の拒否権を認めるかどうかは今のところわかりません。 もし認めないのであれば、15歳以上は本人同意が原則を採りながら、15歳未満には家族同意原則を採用するのでしょうか?それは、継ぎ接ぎ的だとして批判を受けそうです。 この第4案を巡っては、27日の時点では(ほか2案と同じく)親族への優先提供を内容に盛り込むとの報もありました(時事)。 一方、日本小児科学会の方では、29日に緊急会見が開かれ、「年齢制限撤廃反対」の方針を表明しました(読売、http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009042900274時事)。 小児の脳死判定の技術的問題を除けば、現場の体制整備ができていないことが主立った内容です。 ちなみに、この問題を巡ってはFNN合同世論調査が出ていまして(産経)、年齢制限の緩和+脳死要件の厳格化が支持を集めているとの結果。ただし、どういった質問項目を設けて、誰を対象にしたのかはWeb上の記事では不明です。 |
by vla_marie
| 2009-04-30 05:04
| なるほど
|
<< 舛添厚労大臣、「診療拒否は医師... | 向井夫妻が特別養子縁組を公表 >> |